インデザイン[DTP]一発自動編集[EPUB3]実践備忘録 (2025年9月新刊)
――速攻ルビ技、超速縦中横設定、使えるマクロ・スクリプト秘録
奈良野 英介 著
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■書店販売書籍:なし
■POD書籍: \2600 (税込)/(A5判186頁 ISBN978-4-910056-79-1)
2025年9月12日初版発行 →アマゾンでの購入はこちら
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◎本書について
最新[InDesign]から[Epub3]書き出しの手順と要点を仔細にまとめた書。
本書掲載の、全スクリプト・マクロ
無料ダウンロードサービスについて
※本書で掲載した、[InDesign]用のスクリプト、[Mery]用マクロのメタ言語は、出版社ホームページから、無料でダウンロードできます。
知玄舎ホームページ巻頭ページの上段からアクセスいただくか、こちら。
【 http://chigensya.jp/login/login.cgi 】→Login PW【 3333 】、無料です。
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・ | 本書は、[InDesign]書籍出版物印刷用[DTP]からKindleなどの電子書籍[Epub3]を書き出すプロセスを最速化する、具体的に実務で使える自動スクリプトやマクロを使った編集方法を開示した、現場で使える解説書です。[Word]ルビのクリーン取り込みや、[Mery]マクロを利用した自動ルビ方法、不適正フォントの適正化、日本語縦組みで起こる数字・数値の面倒な編集や[Epub3]で正しく縦中横設定化する作業を、一発で変換できる自動スクリプト(出版社サイトからダウンロード可)、さらに[DTP]では文字スタイルからの自動一発索引作成、特殊フォントのUnicode置き換えやアウトライン化の処理方法、ドロップキャップ(段落スタイル設定)、外字(画像文字化)などの詳細な設定方法まで、最新[InDesign]でできる[Epub3]書き出しの要点を仔細に書きまとめた、電子書籍制作に焦点を当てた[InDesign]書籍編集の座右の解説書です。 |
◇著者プロフィール / Profile
奈良野 英介(ならの えいすけ)
昭和24年埼玉県生まれ。男性。出版社にて雑誌、書籍の販売から編集に従事。活版から写植、電算写植、ワープロオアシスによる版下、QuarkXPressの[DTP]を編集。独立後はInDesign[DTP]編集から[Epub3]電子書籍制作・出版を展開。編集現場でたたき上げたさまざまなスキルを身につけ、企画、取材、撮影、執筆、デザイン、マーケティングなどマルチに活動する編集者・出版プロデューサー。著書:『[DTP]&[Epub3]現場で使える実践備忘録』、『著作物の取説:WEB徹底利用マニュアル』、『音源の取説[著作隣接権]徹底研究』(知玄舎POD・電子書籍)。
●目次:Contents of Table
まえがき:[Epub3]解体新書
序 章 [InDesign]2025─[EPUB3]書き出し盛大エラーに遭遇
-[InDesign]のバージョン20の履歴(この原稿作成時20.5)
-独りぼっちの[InDesign]との対話に現れた強い助っ人
♠コラム:InDesign[DTP]でEpubの空行を表示させるための方法
第1章 [InDesign][EPUB3]書き出しエラーの解消プロセス
-[InDesign]→[EPUB3]で不可欠な[EPUB-Checker]
♠コラム:W3Cと[EPUB3]と日本電子出版協会(JEPA)
-[InDesign]CS6からの[EPUB3]書き出し
-[InDesign]CC2025からの[EPUB3]書き出し(改悪?)
-[InDesign](v20.3)[EPUB3]書き出しで気づいた戸惑い
-[InDesign](v20.3)の論理目次と本文目次の問題
-[EPUB-Checker]のエラーで本文ファイルを修正し混乱
/*[Mery]マクロ(*.js).本文エラーリンクタグ一発削除*/
-本文修正で本文目次に盛大なエラー
-論理目次と本文目次のリンクマークが2つの改悪
/*[Mery]マクロ(*.js)目次リンクID一発置換*/
-問題解決の偶然な手動[InDesign]バージョンアップ(20.5)
-[EPUB-Checker]書き出し大量エラーの犯人「target="_blank"」
-[InDesign][v20.3と20.5]のクラウドの闇を暴く
-「Adobe Community」で、遅ればせに見つけた「target="_blank"」バグ問題
-【v20.5】で[EPUB3]書き出し問題なし([EPUB-Checker]クリアー)
-呪われた【v20.3】に嵌められた私
- 【v20.5】[EPUB3]書き出しの、もう一つの変化
-ページナビゲーション機能の[InDesign]履歴
第2章 印刷組版[InDesign]から電子書籍[EPUB3]独言
-印刷組版としての[DTP]の時代
-[DTP]デザイナーの弱点
-[InDesign]の電子書籍書き出しの難しさ
-ChatGPTが昔からあったら……
-日本語と[InDesign][DTP]
-電子書籍書き出しで激変した[InDesign][DTP]の作り方手順
♠コラム:豆知識「括弧のいろいろ」
/*[InDesign]用スクリプト:英語引用符の適切化処理*/
第3章 [Word]データ取り込み―その前の、ここだけは編集
-原稿整理その前に著者の意向を要確認
-[Word]原稿取り込み前にするべき原稿整理
-文字化けや日本語で誤用となる特殊記号などの事前検索・置換
-[Word]配置されたイメージの編集
-記号で文書構造分けする[Word]原稿整理
-[InDesign][EPUB3]における[原稿整理]とは
-ウェブページ[HTML]と印刷[DTP]の違い
-文書構造化を示す[段落スタイル]の重要性
♠コラム:豆知識「不適切な誤文字と中点・ダッシュなどの正しい置換文字」
♠コラム:豆知識「チェックボックス☑の表示フォントは?」
♠コラム:豆知識「[EPUB3][HTML][xHTML][XML]違い?」
第4章 [EPUB3]用編集速攻ルビ処理・[Word]取り込み
-[InDesign]で最も面倒なオペレーション:ルビ付け
-[InDesign]用自動ルビアプリとスクリプト
-自動ルビ振り私の実績:[Mery]マクロから[InDesign]スクリプト
/*[Mery]マクロ:自動ルビ振りツール*/
/*[InDesign]自動ルビスクリプト*/
♠コラム:豆知識「モノルビとグループルビ」
-[Word]原稿にたくさんのルビが振られていた場合
-[InDesign]自動ルビスクリプト用テキストを[Mery]で編集する方法
-[Word]に振られた「ルビ」をそのまま生かすには
-[Word]ルビ保持のまま、クリーン・テキスト取り込みの手順
第5章 [EPUB3]一発[InDesign]ここまでできる自動編集
-[InDesign]での[DTP]では、文章階層の整合性を意識
-【文書階層タグ】の[EPUB3]階層ルール:エラー防止の方法
-[DTP]で最初にすること:段落スタイルの取り決め
-[EPUB3]書き出しは、1つの[テキストフレーム]推奨
-本文テキスト設定:横組みを整える一発自動スクリプト
/*[InDesign][横組英数等半角統一]の自動スクリプト*/
-本文テキスト設定:縦組みを整える一発自動スクリプト
/*[InDesign][縦組2桁数字tcy設定]の自動スクリプト*/
-英語組版の場合のテキスト処理
/*[Mery]マクロ、英語表示最適化一発変換([.js]で保存*/
♠コラム:豆知識「なぜ同じ U+0022 で見え方が変わるの?」
-日本語環境で英語版を作成したときの[EPUB3]の盲点
/*[Mery]マクロ:開いたファイル内の[ja-JP]を[en-US]に一発変換*/
♠コラム:豆知識「言語設定の間違いで起こる問題」
-図版や写真とキャプションなどは、グループ化+ラスタライズ
-目次設定:本文段落スタイルの階層に要注意
-すべての書き出しタグ編集
-[InDesign]組版準備の確認と復習
-データ取り込みから[EPUB3]書き出しまでの手順(まとめ)
-[EPUB3]書き出しの手順
♠コラム:豆知識「[InDesign]の文字スタイルで索引スクリプト」
/*[InDesign]索引書き出し:複数文字スタイルから*/
第6章 [EPUB3]一発[InDesign]ここまでできる自動編集
-まず検証してみる[EPUB-Checker]
- 書き出された[EPUB3]ファイルの拡張子を、手動で書き換え
♠コラム:電子書籍[EPUB3]圧縮フォルダの中身と役割
-[EPUB3]の[OEBPS]フォルダ(メインコンテンツ領域)
-[InDesign]CC[css]の編集-1
-[InDesign]CC[css]の編集-2
♠コラム:豆知識「色指定の目安」
-[InDesign]CC[css]の編集-3
-[InDesign]CC[css]の編集-4
♠コラム:豆知識「[InDesign] CC がEPUBで書き出してくる[idGen〜]?
-[content.opf]の編集
-[toc.xhtml]の編集([toc.ncx]は編集なし)
-ドロップキャップと文中挿入イメージ・外字の[css]設定
-2文字以上のドロップキャップの[css]設定例と本文記述
-文中挿入イメージ・外字
-文中挿入イメージ・キャラクターなど
-文中挿入イメージと外字を[DTP]から[EPUB3]書き出し
-通常の[image]の[css]設定(大きい写真・図版)
-外字やキャラクターなどの小さい[image]の[css]設定
-外字[image]の[css]設定の別案
-特殊フォント[行書体]アウトライン化と[css]調整
-文字をアウトライン化する場合の注意点
-文字アウトライン化の具体例
-日本語フォントの埋め込みはNG、欧文フォント埋め込みは推奨
-[EPUB3]で縦組みと横組みを混在させる方法
-本文コンテンツ編集:エディタ[Mery]マクロ活用
/*[Mery]マクロ:空行<br/>を一発自動設定*/
/*現在開いている複数ファイルから一発検索*/
現在開いている複数ファイルから言語設定(日→英)一発置換
-編集後の[EPUB3]再構築[ePubPack]→[EPUB-Checker]
あとがきに代えて:強力な助っ人[ChatGPT]との、長い長い会話
まえがき:[Epub3]解体新書
本書は、[InDesign]書籍出版物印刷用[DTP]からKindleなどの電子書籍[Epub3]を書き出すプロセスを最速化するにはどうしたらいいかを、さまざまな試行錯誤を繰り返した結果から導かれた方法を開示したものです。
書籍編集を中心にした内容です。
[InDesign]で書籍編集する利点は、オフセット・オンデマンド印刷用の版下を作成した[DTP]から、[Epub3]データを書き出すことができるところにあります。
私は、これまで[InDesign][CS6]で数百冊以上の印刷用版下と[Epub3]を作成してきました。印刷用版下を編集する方法は、いくつかあります。印刷結果が同じであれば、どういう作り方をしても何の問題もありません。
ところが、[Epub3]を書き出すことを前提とすると、[InDesign]の[DTP]編集方法は、次のようにする必要があります。
1. 原稿段階で、不適正なフォントやルビ、文書構造や表現の揺らぎなどを洗い出し、適切な編集をして、テキストラインを整えること。
2. 本文すべて(タイトル~奥付)を1つの[テキストフレーム]に配置(流し込み)すること。
3. 配置した本文テキストのすべてに[段落スタイル]基本段落か主要段落を設定すること。
4. 編集で、章、節、見出し、註釈、キャプションなど、文書階層の整合性を保ちつつ、適切な[段落スタイル]を設定すること。
5. 本文中、強調文字(ゴチック)や特殊フォント、縦組みで回転せず横に寝てしまうフォントと2桁数字(縦中横設定が必要)などに[文字スタイル]を設定すること(いくつか重要な、自動スクリプトを実行します)。
6. 図版はカラー印刷ではCMYKに変換、モノクロ印刷ではグレースケールにして適切な解像度、サイズにし、キャプションがあればグループ化してから、一つのファイルとしてラスタライズ化処理し、本文テキストラインの適切な場所にアンカー止めすること([Epub3]では[RGB]で書き出し)。
7. [InDesign]の目次機能を使用して作成・書き出した[目次フレーム]をテキストラインの間に挿入。
8. 特殊フォントをUnicode対応のフォントに置き換え(文字スタイル設定)、またはアウトライン化、ドロップキャップ(段落スタイル設定)、外字(画像文字化)などの確認。
9. ファイル情報に必要情報(タイトルや著作権、ISBNなど)を適切に書き込み、[Epub3]出力準備完了。
[Epub3]を書き出したら、まず[EPUB-Checker]で適正を検査し、問題なければ解体してから、大半のファイルをエディタ[Mery]で編集します。
[Mery]の編集では、置換や消去などを自動で行うマクロを多用します。
1冊の本を編集することには、多数の手間がかかります。[InDesign]であれば、データを流し込めば簡単にできるわけではありません。できることはたくさんありますが、できないこともあり、できるようにテキストを整えることの方が、時間がかかり、また、方法もまちまちです。
本書では、原稿の整理については、一部言及しましたが、不十分です。本書は、あくまで、[InDesign]から[Epub3]を適正に書き出すことに焦点を絞っています。体系的には書かれていないかもしれませんが、たとえば[InDesign]で表示できないフォントを、どのように設定するか、外字という方法、アウトラインという方法、Unicodeを確定し使えるフォントを[文字スタイル]で当てる方法などを詳細に説明しました。
[DTP]で最も手間がかかるのが、ルビ付けです。総ルビの依頼がきたらどうするか。[InDesign]で一文字ずつルビを振っていったら、途方もない時間がかかります。[Word]原稿にルビが振ってあったら、それをそのまま[InDesign]にルビ振りのまま取り込む方法、総ルビを[Mery]マクロで自動的に振らせ、そのテキストラインを[InDesign]で自動ルビスクリプトで活用する方法などの超時短となる方法を詳細に説明しました。
[InDesign]では、横組みと縦組みで、テキストの編集方法が全く異なります。ある程度整ったテキストを、一発で横組み用、または縦組み用に自動編集するスクリプトも作成しました。縦組み用は、縦中横設定が必要な文字列(2桁数字を半角化処理も)を抽出し[文字スタイル][tcy]を自動で設定する処理までします。超時短ができます。
その他、[InDesign]で便利な自動スクリプト、[Epub3]編集を担うエディタ[Mery]マクロをたくさん作成しました。
スクリプトやマクロは、一部はずっと前から公開され使用してきたものですが、今回の原稿の作成に際して、実際の編集で困ったり、時間がかかったりして便利にしたいと考えていたことを、ChatGPTに具体的に投げかけて作成してきました。
ChatGPTは、メタ言語を一番の得意分野としていると思っていました。実際にやってみると、しばらく時間を置いてから、スクリプトやマクロ言語を書き出してきます。「スッゲーな」と驚嘆しましたが、「使えるよね?」と疑いつつ、最初は[Word]マクロで試しました。結果、エラー表示。それをChatGPTに伝えて、書き直してもらいます。そして[Word]で試す。……「ええっ!エラー?」……で書き直してもらう。……けれど、動かない? 動いたマクロもありましたが、たとえば「ルビが振られた文字列の検索」というマクロは、何度やっても成功しませんでした。私のところの2019のオフィス[Word]のマクロは、出来が悪いという印象です。[Word]は言葉の置換程度はできますが、複雑になると、できないダメなマクロだと思いました。それで、今回[Word]のマクロも、一つか二つ動くものもありますが、あえて使う必要がないので、本書では紹介しません。
[InDesign]のスクリプトも、CS2でも動くものを依頼すると、やってくれるのですが、かなり失敗しました。古いソフトは、スクリプトの対応には限定的なことがわかりました。CS6~CC対応のスクリプトは、何度か失敗することもありましたが、手順を変更することをChatGPTに提案したりして、成功したものがいくつかあります。
一つのスクリプトやマクロを実用的に使えるようになるまでは、数回のダメ出しをします。依頼するには、具体的に手順と何をどうしたいのかを細かく指定しないとうまくできません。ChatGPTは、スクリプト言語の作成は神のごとくですが、その作りには、人の知恵が必要なことがわかりました。
正直いいますと、ChatGPTはマクロやスクリプト言語ではほとんど失敗しないと思っていたのですが、実際は、失敗の連続でした。
どうして、一番得意なはずの分野で失敗するのか、私は首を傾げました。
ChatGPTに聞いてみました。
理由がわかりました。
私が必要としている[InDesign]について、他にどれくらいあるのか問い合わせしました。世界規模で集計(1日数百~)してくれた結果、日本語版は数%、その中で書籍関係はごくわずか、さらに[Epub3]についてはさらに少数、さらにフォントやスクリプト、縦組みなどの問題についてはレア。ほんのごく一部の専門家からあるだけで、ほとんどないということでした。つまり、これまでデータがないということを裏付ける説明になります。
ChatGPTは、ウェブ情報をぐるりと閲覧して情報をかき集め、必要なものを抽出して構築し、回答をします。すでに解決済みがあれば、そこから確実性の高い回答が引き出されます。しかし今回、スクリプトやマクロの失敗が多かったのは、他に類例がなかったからなのだと思います。
今回本書で公開したスクリプトやマクロの約7割は、他に類例がない、ホットな情報です。何日もChatGPTと相談を重ねて作成してきたものです。[InDesign]編集、そして[Epub3]書き出しの手間を、一発で大幅に時短してくれるスクリプトやマクロを、どうぞ自由にご利用ください。
本書をご購入くださった読者の方には、本書で公開した[InDesign]スクリプトや[Mery]マクロのメタ言語を、テキストとして出版社のホームページから無料でダウンロードできるように設定しております(下記)。なお、公開したスクリプト、マクロ言語は、完璧な記述でないと、動作しません。すべて半角です。セミコロン、引用符(開くと閉じ)、ドットの一つが欠けてもエラーとなります。メタ言語の整合性の確認は、人の目よりAIの目を活用しましょう。今回のメタ言語の作成ではChatGPTが。
なお、本書のスクリプトなどのタグ表記では、本来半角タグ括弧を使用すべきですが(< >:U+003C / U+003E)、[Epub3]で正式なタグとして機能してしまう可能性があるため、全角山括弧(< >:U+FF1E / U+FF1C)で代用しました。そのため、通常のタグ開始、閉じの括弧イメージとは違って見えます。実際には、半角タグ括弧を使用します。ご留意ください。
本書が、みなさまに少しでもお役に立つことを願います。
(2025年9月 著者)